在宅ケアもの・こと・思い研究所は、在宅関連製品等がだれにとっても扱いやすくなることを目指します。それには当事者をはじめとする使用者の声を聞き、そこから教わることが大切と考え、日々の暮らしで実際に使用している当事者の方々に使い勝手や使用上の工夫点などを確認しています。
当事者やご家族のほかにケアを提供するさまざまな職種の方々が在宅関連製品や道具類を使用する場面も増えています。また、今後は地域のみなさんもこれらの製品や道具類を目にしたり、関わったりする機会が増えるでしょう。
製品はもちろんのこと伴うサービスもだれにとっても安心できることが望まれます(使用方法の伝達や故障時の対応、メンテナンス等)。製品等の設計時に配慮すべき点などもいろいろとありそうです。
わたしたちは事業を通して皆さまとともに学び、これを製品や伴うサービス等の開発過程に役立て、また普及する方法も考えていきます。
調査研究事業
在宅ケアもの・こと・思い研究所は、在宅で使用する製品等の不便に感じる点を調査しています。日々の暮らしのなかで扱う日用品や福祉用具、医療機器や道具類などの使い勝手や使用上の工夫を当事者・ご家族の皆さまや在宅ケアの従事者に確認し、皆さまの声を製品等の開発過程に活用する方法(標準化)も考えます。
平成30年度受託事業「在宅ヘルスケア支援における製品及びサービス等のアクセシビリティ配慮に関する国際標準化」(経済産業省)
- 実施期間:
- 平成30年4月~平成31年2月
- 内容:
- 在宅の場で使用する製品・サービス等について当事者・家族・在宅ケア従事者が扱いやすい仕様等を調査する
平成29年度受託事業「地域包括ケアシステムおよび在宅に係るサービス・ 製品等に付随する課題把握のフィジビリティスタディ」(経済産業省)
- 実施期間:
- 平成29年6月~平成30年2月
- 内容:
- 在宅の場で使用される製品・サービス等について当事者・家族や在宅ケア従事者が不便や満足を感じている点を把握する基礎調査
プラットホーム事業
在宅ケアもの・こと・思い研究所は在宅で使用する製品等について当事者や在宅ケア従事者が不便に感じる点や在宅特有のニーズを広く皆さまと共有します。当事者の声を聞く勉強会の開催、講習会の企画、展示会の参加などを通じて、当事者、多職種、研究・製造業、在宅に関心を寄せる全ての人をつなぎます。
実用化支援事業
在宅向けの製品や付随するサービスを充実させる活動です。在宅ケアもの・こと・思い研究所は在宅特有のニーズに合う製品・サービスづくりに協力したり、それらが暮らしのさまざまな場面になじむよう工夫したり、必要な方々にそれらが届くよう試みたりしています。